ドレスに対するイメージが違っていた

「え?それってドレスって言わないんじゃない?」と、私が母の言葉に口を挟んでしまったのは、母が何度もドレスと言って説明をしているものが、スーツのように感じて仕方なかったからです。これは以前、母が1人でウィンドウショッピングをして帰ってきたとき、私にお勧めしたい洋服があると言って、その洋服の詳細情報を教えてもらっていたときの出来事です。母はその日、久しぶりの仕事の休日を使って、1人で街中に買い物に出かけていました。買い物といっても、これと言って購入するものを決めていたわけではなく、日頃の息抜きのような気持ちで出かけたそうです。

そこで母は、いくつかのショップでウィンドウショッピングを楽しんできたようで、その様子を私に教えてくれていました。そんな中、私に似合うであろう洋服があったそうなのですが、母はそれをドレスと言って私に説明をしてくれていたものの、その言葉には少々違和感を覚えてしまうものでした。「とても綺麗なドレスがあったのよ」という言葉から始まった母の説明は、聞いていくうちに、私のイメージしていたドレスの形からどんどんかけ離れていくものでした。私はこの言葉を聞いたとき、結婚式やパーティなどに着ていくようなワンピース型のドレスを想像していたのですが、母の言っていたドレスというのは、少しばかりこのイメージとずれていたのです。母はこの言葉に続けて、ドレスの上半身がブレザーの形をしていることや、スカートがタイトであるという説明をしてくれました。また、このドレスには黒のタイツを合わせることや、ローヒールのパンプスを履くものだと言ったため、私はこのとき、もしかするとこれがスーツではないかと思ったのです。一般的にドレスというと、きっと私のイメージしているようなワンピース型が普通だと思うのですが、母の持っていたイメージはどうやらスーツとドレスが混合してしまっていたらしく、こういった思い違いが起こってしまったのでした。ようやく私は、母の説明していた洋服がスーツであることに気がつき、母が私にスーツを勧めてくれていたことがわかりました。人によって洋服に持っている認識が違うということを実感した出来事でした。

しかしきっと、私の持っているドレスのイメージが一般的で、母の持っているイメージが間違っていると思うのですが、せっかく私にお勧めの洋服を教えてくれたので、この間違いを口にすることはしませんでした。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*